【MinecraftJE】一度は実装されたものの、その後のアップデートで削除あるいは変更された要素の紹介【「Achievements(実績)」編】
Snapshot(アップデート前のテストリリース)やアップデートにて一度は実装されたものの、その後のSnapshotやアップデートの際に削除あるいは変更されてしまった要素に思いを馳せる記事。

プログラム上ではBeta 1.4で既に実装されていたようですが、不具合により機能していなかったようです。
Minecraftにおける「実績」は、大まかに言うと他のゲームのそれと変わりありませんでした。
段階的な目標や特殊なチャレンジ要素が盛り込まれており、それらの条件を達成することで実績を解除(獲得)できます。
実装当初、実績は16個のみでした。
「インベントリ画面を開く」や「原木を手に入れる」などの、Minecraftをプレイする上で必要不可欠となる操作を前提とする内容から、「トロッコで直線距離を1km移動する」というような、通常のプレイではなかなか達成し得ない内容までありました。
Interview: Markus Persson On Bringing Achievements to Minecraft
Gamasutra talks to Markus 'Notch' Persson about the future of hit 1.4 million unit-selling online indie title Minecraft , as he explains why achievements are in his plans, and how sales went up after a price rise.
『(実績は)達成しなければならないものではなく、チャレンジしてみたいと思えるようなものにしたいです。プレイヤーが必要だと感じた時にだけ、彼らの助けになるようなものにしたい。』
と語っており、またTumblr(タンブラー)上においても、
『実績は「10000本の木を切り倒す」のような単純で面倒な作業ではなく、「豚に乗って崖の上から落ちる」のようなチャレンジ要素です。』
と記しています。
この考え方はのちのち追加される実績にもきちんと反映されています。

50ブロック離れた場所からスケルトン、ウィザースケルトン、ストレイに矢を当てると解除されます。
以降もいくつかの実績が追加されますが、その中から個馬的に印象に残っている実績をピックアップして紹介していきます。

その内容としては「36種類のバイオーム全てに足を運ぶ」というものでしたが、追加当初はこの36種類以外のバイオームに足を運んだ時点で達成できなくなるという謎の判定があり、またこの実績解除の前提条件として36種類のバイオームに含まれていない「ジ・エンドに行く」という実績があったため、正規の手段では絶対に解除することができない幻の実績となっていました。
この不具合は次のメジャーアップデートであるバージョン 1.8にて修正され、途中で36種類以外のバイオームに足を運んでも解除できるようになりました。
同様に、バージョン 1.7.2のSnapshotにて、「Diamonds to you!(ダイヤモンドをあなたに!)」という実績が追加されました。
「Qキーで投げたダイヤモンドを他のプレイヤーが拾う」ことで解除できる実績なのですが、この文面からお察しの通り、シングルプレイでは達成できない実績でした。
当時の私はぼっちでマルチプレイをする相手なんて居ませんでしたから、様々な手段を講じて、この実績をなんとか1人で解除できないか模索していました。
自らが投げたダイヤを拾う / ディスペンサー・ドロッパーでダイヤを発射 / ダイヤを持った状態で死に、落としたダイヤを拾う
— 砂利馬🐴 (@RavenTofu) September 20, 2013
これらの方法を試してみましたが、(当たり前ですが)実績解除には至らず。 ドロッパーは結構良い線いってたと思ったのですが
ダイヤの入ったチェストを爆破し、落ちたダイヤを回収しても実績は解除されませんでした
— 砂利馬🐴 (@RavenTofu) September 20, 2013
こういう時だけ仕様通りにしっかりと追加してくるのがモージャンスタイル。アイテムフレームに飾ったダイヤを叩いて落として拾っても実績は解除されませんでした
— 砂利馬🐴 (@RavenTofu) September 20, 2013
で、当時の私は最終的にどうしたかと言うと
サブアカウントを利用して自演マルチを行い、無事に実績を解除していました。【結論】
— 砂利馬🐴 (@RavenTofu) September 20, 2013
世の中所詮金。
アカウントを2つ持ったものが最後には勝つ pic.twitter.com/xaFnQQp7EH
この「ダイヤモンドをあなたに!」の実績ですが、この後リリースされたSnapshot 13w39bにおいて、アイテムを手に持つタイプのゾンビに投げても解除できるように変更されました。よかったよかった。
追加されたものも含めて最終的には34個となった実績ですが、バージョン 1.12.2において、現在の「Advancement(進捗)」システムに移行するとともに削除されてしまいます。
移行の理由についてはっきりとした発言は見つけられませんでしたが、元々の実績システムのプログラムに難があったと読み取れるツイートは見つかりました。
「(進捗は)外部データからレイアウトや位置を変更できる、ハードコードされていないプログラムです」Also worth noting: all of that UI is data driven. Positioning and layout included. No hardcoded data in UI, no hardcoded positions in data.
— Nathan Adams (@Dinnerbone) March 24, 2017
元々の実績システムは外部からカスタマイズするなんて毛頭考えていなかったのでしょう。
アイコンの位置やレイアウトをプログラムに直接書き込む形式にしていて、自由度の低いデザインになっていたようです。
実績のプログラムを書き換えるのではなく、0からでも作り直した方が早いと考えたのでしょうね。

名称こそ変わりましたが内容は実績そのままで、しかし自由度やカスタマイズ性が高くなっています。
実績は、その前提となる実績を解除しないと条件を満たしても解除できなかったのですが、進捗はどの進捗からでも条件さえ満たせば解除できます。
また一部ではありますが、解除時に報酬が貰えたり、外部データ(jsonファイル)からカスタマイズすることもできます。
そういう意味では「実績」は削除されたわけではなく、「進捗」へと正当に進化したと言えるのかもしれませんね。
情報元:
https://minecraft.gamepedia.com/Achievement/Java_Edition
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— 砂利馬🐴 (@RavenTofu) September 22, 2020
